籐の敷物は、そのひんやりとした感触と、ベタつかないさらりとした肌触りで、昔から夏の敷物として親しまれてきました。さらさらでエコな床座の生活をはじめてみませんか？

籐はインドネシア・フィリピン・マレーシアなど熱帯アジアに自生するヤシ科のつる植物です。日本には自生していません。「籐(とう)」は藤(ふじ)と漢字は似ていますが、全くの別物です。この籐を使った敷物は、そのひんやりとした感触と、ベタつかないさらりとした肌触りで、昔から夏の敷物として親しまれてきました。
籐は10年ほどかけて敷物や家具に使用できる大きさに成長します。成長が遅い上に伐採に手間がかかるなど、敷物に使われる天然素材の中では最も高級な素材と言われています。

籐は単に自然素材であるだけでなく、優れた高機能性材料です。

涼感

表面に熱の伝導率の高いホーロー質(エナメル質)の層があり、夏でも触るとひんやりとしています。
よく「体感温度マイナス2℃」とうたわれます。

湿度調節

湿気を内側に吸収しサラッとした感触を保ちます。吸収された湿気は乾燥すると発散されます。

消臭・抗菌・殺菌作用

湿気の調節機能からよく脱衣場やトイレに敷かれる籐ですが、ニオイの元もすばやく吸収します。
また有害物質を吸着することから、アレルギー体質の方やシックハウス対策にも注目されています。
「籐で怪我をしても化膿しない」といわれています。

籐敷物には大きく分けて、２つの種類があります。籐を編み込んで一枚の籐生地に仕上げたものを「籐あじろ」、横糸で籐をひとつひとつ連結して仕上げた生地を「藤むしろ」といいます。